ひなの
'05/08/01 改装
型番 | MF-09S |
出典 | Original Waitress Series |
キャラ名 | ひなの |
スケール | 1/6 |
発売 | '96/02 Wonder Festival 1996 冬 |
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3年半ものロングセラーモデルでしたが、99年冬をもって販売終了いたしました。
このひなのこそ、現在のDNGの方向性と技術蓄積の原点となったモデルです。初めてひなのが皆様の前へ御披露したのは96年冬のWFでした。
このころは、私もまだ駆出し(笑)で、とりあえず創りたいという欲望のままに、どう考えても技術的に無茶だというのに、なんとかとりあえず完成させたという思い出があります。当時は複製・量産技術ともにレベルが低く、たったの14個しか量産できませんでした。
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左の写真が初代ひなのです。前髪は・・・・・・どこいっちゃったんでしょうかねぇ^^;;;。ずっっとコンパチパーツとして妹たちの部品の一部となってしまったようです^^;;;;;;
まだ此の頃はフィギュアの作り方を詳しく解説している本等はあまりありませんでした。そこで、ウェイトレスシリーズの1つの売りでもある詳しい作り方のマニュアルを当初から添付しておりました。フィギュアのポーズやマニュアル用のカット等も、原作者である下北沢鈴成氏に御多忙な中、無理を申し上げて御協力して頂きました。
そんなおかげで(?)、到底WF開場時間には間に合うわけありません。当時晴海の東館に列を作ってしまったのも今となっては懐かしい思い出です。なんつっても後にも先にも列が出来たのはこの時だけですしね^^;。この当時、まだメイド・ウェイトレス系なディーラーは皆無だったからでしょうか。あっと言う間に完売し、ちょっと複雑な思いもしました。
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この時点で、この後つながっていくウェイトレスシリーズの雛形が出来上りました。そして、次の96年夏に完全に作り直したUpdate Hinanoをリリースしました。右がその写真です。
サイズ的にもひとまわりシュリンクされ、初代ひなのから大幅にレベルアップされました。このバージョンアップが一番違いが解りました(笑)。この時初めてスカート等にレースを使用。後のウェイトレスシリーズにも標準で使用されることになります。この中期生産型は96年夏〜97年冬までに約50個販売いたしました。
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そして、最後のバージョンアップである、Hinano Proを98年冬にリリースしました。前回の改修後、特に気になったのは腰周りのバランスの悪さ、つまり間延びしている腰でした。当初はそれのみ改修する予定だったのですが、結局直していくうちに髪の流れや足のバランス等も変に見えてきて、結局すべて創り直しということになってしまいました。このときはゆりなの改修を並行処理しており、もうメッチャクチャ苦労した憶えがあります。ま、いつものことですけどね。
当初は折り込み程度に情報を圧縮していたマニュアルも刷新され、豪華中綴じ20pになりました。デジカメによる完成画像の添付もこのときから始り、現行ウェイトレスシリーズのマニュアル雛形となりました。この後期生産型は98年冬〜99年冬までに約50個販売いたしました。
足掛3年半、ひなのはバージョンアップを重ねて販売してきました。本来ならバージョンアップという行為そのものが赦されることではないのでしょう。前回買っていただいた方には申し訳ありません。敢えてこのように創り続けていったのは、シリーズとしての原型品質の一貫性を取りたかった事があります。
バージョンアップという行為は私自身のレベルアップにもつながっていきました。同じポーズで同じデザインのものを創り直す毎に、前回の悪かった部分が良く見えてきました。私の原型技術や作風(?)などもすべてひなのを通して培ってきたといっても過言ではありません。
まさにサークルの看板娘であったひなのが絶版となり寂しい限りですが、流石に元が3年以上前のものであり、最新のたまきなどと比べると見劣りしてしまいます。デザインは問題ないんですが、完全創り直しといっても元パーツの流用は行っていますからね・・・。
なにはともあれ、今までお疲れさまでした、と言っておきましょう。なんか長年使っていた愛機が老朽化著しく退役してしまうというか、いっしょに戦ってきた戦友が引退してしまうというか、そんなセンチな気分です。
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