FGO第二弾はおっきーとなりました。今回フルデジタル造形にチャレンジするということで、なるべくシンプルな
アイテムを選んだつもりでしたが、結果的にいろんな要素(メカ・立体的に入り組んだツインテ等)がトラップとして
盛り込まれていてモデル作成に時間がかかりました。
まだ一体目ではありますがフルデジタルで創ってみた感想です。
・仕事として造るならデジタル以外考えられない。(ス
ケール調整・スピード・精度・遠隔分業等)
・アナログで育った者からみたら非常に卑怯なツール。(undo、
左右対称、コピー、メカモノ作成の簡単さ、固まるまで待たなくていい、モデル作成なら材料費は0円)
・趣味で作るには現状出力コストに問題あり。(今回は複製より出力費用
のほうが掛かっている)
・創っていて楽しいかは別問題。(体が自然に流れるように作業するまで
達していない。モノづくりっぽくない?)
特に最後の部分は日常の作業スタイルが変わる(作業机ではなくPC机)ので結構違和感を感じました。
私は模型趣味からフィギュア作成に入った口なので、モノを造っている感覚が薄いデジタルだからあまり楽しめていないのかもしれませんし
単にツールに慣れていないから余裕が無いだけなのかもしれません。この辺はもう少し経験を積んでみないとわからないところです。
また、現状の出力コスト高については現実的な問題として大きく、出力方式(業者・自家出力の使い分け)やアナログとのハイブリッドを模索する必要がありま
す。
(将来的にどんどん出力コストは下がっていくと思いますが)
総合的な感想として、模型としてアナログ原型で追い求めていた緻密で精度の高い原型作成という部分はデジタル原型で達成されたのだと思います。
これからの原型作成の在り方についていろいろ考えさせられる部分が多くありました。
ZBrush操作については独学では難しいと判断したため「
おとなの美術
室 ZBrush基礎講座」にて初歩から一通り学ばせて頂きました。
何冊か本を購入してZBrushに挑んでみましたがイマイチよく分からなかったり、操作で躓くことが多くありました。
本の順序を追うことはできても体系的に把握することや、何故そうするのかの理由、ちょっとした操作の躓きのフォローや
質疑応答をその場で受けられることは非常に大きなメリットで、上記講座には大変お世話になりました。
アナログ原型の経験があり、造りたい形が明確にイメージできる方なら上記講座で手っ取り早くツール転換は十分可能で
独学で学ぶより早く、費用対効果はとても高いです。(講座受けた後でようやく本の中身が理解できるようになりました。)